2012年01月02日

「さんまの名探偵」から学ぶ 新しい発想を生む方法

「さんまの名探偵」から学ぶ 新しい発想を生む方法

「さんまの名探偵」から学ぶ 新しい発想を生む方法



「さんまの名探偵」
初期ナムコの超名作推理アドベンチャーゲームです。
やったことがない人でも、
名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
まだ著作権だとか肖像権だとかもうるさくない時代に、
「さんま」を主人公にして、「よしもと」のメンツである
「ぶんちん」「きょじん・はんしん」「いくよ・くるよ」
「のりお」「シロー」「しんすけ」といったそうそうたるメンツ
がそろって出演しているわけで。

でも、それぞれがキャラクターが現実に沿っていて、
納得のいくシナリオ構成で、
ゲームとしても面白いけれども、
いまやりなおしてみて、それぞれの個性が出ていて
やっぱり面白いなと思うわけです。

「さんまの名探偵」から学ぶ 新しい発想を生む方法



さて、そんな名作である「さんまの名探偵」
ですが、中でこんな言葉が出てきます。

「スハダクラブ」

ゲーマーにとってみたら、
この言葉は記憶に残っているのではないでしょうか。
そう、「はじめに殺されてしまった【ぶんちん】さんの
【ダイイングメッセージ】ですね。」

「さんまの名探偵」から学ぶ 新しい発想を生む方法



いまだに、このことは忘れません。
で、何度となくこのゲームをやった私としては、
この意味するところを知っているわけです。


そうなると、わざわざ「聴きこみ」をしなくても
どんどんと先に進めるんですよね。
だって、結果を知ってるんだから。

「スハダクラブ」がなんなのかをいろんな人に聴きながら
「あーでもない、こーでもない」を繰り返していくことで、
少しずつ謎を解いていくわけですが、

※ 別に「スハダクラブ」だけでゲームが進むわけではありません

知ってるからと、聞き込みをしないで進んでいきます。

すると、あるところでゲームが「詰む」んですよね。
なまじ内容を知っているからこそ、
「スハダクラブ」なんて意味がない。
と思い込んだ状態でプレイすることで先にすすめなくなる。


そのしかけを話してしまうと、ネタバレになるので、
以下、もしこれから「さんまの名探偵」をプレイする気のある人で
ネタバレしたくない、という方は読まないように気を付けてくださいませ。



はい。それでは、いきます。
「スハダクラブ」とは、「ぶんちん」さんちにある
「パソコン」のパスワードです。
「スペード」「ハート」「ダイヤ」「クラブ」
のトランプの4つのマークを、その順番に並び替えることで、
パソコンのパスワードが解け、中身が見られます。

で、そのためだけ、であれば序盤でもう使用しないと
思い込んでしまうわけですが、実はそこにしかけがあり、

後半になり、「クラブポピー」というお店に行く必要があるのだが、
そのお店に行けるようにするためには、
実は「スハダクラブ」を聞き込みする必要があるのです。


そう、前半で役割を終えたと思っていた「スハダクラブ」が
後半まったく関係なさそうなところで、
「クラブ?だったらクラブポピーってお店があるぜ」
みたいな形で先にすすめるようになるのです。


実は私は、これで何度となく
「さんまの名探偵」をクリアし損ないまして。。。


「はじめてプレイした時には
普通にクリアできたのに。。。おかしいなあ」

そう思いながらも、二度目以降まったくクリアできず。
大人になり、最近プレイしなおしても、やっぱりできず。


で、子供の頃に戻って、「コマンド総当たり」
※ 理屈抜きですべてできることをやりつくすこと

をすることで、ようやくと二十数年ぶりにクリアできたわけです。


そう、大人になると、そして二回目以降って、
ついつい「効率」を重視してプレイするようになるわけです。
で、知ってるところをガンガン先に進み、
「ほらほら、ムダを省けばこんなに早くクリアできる」
とよろこんでいたのですが・・・

とんだ「落とし穴」があったわけです。


でもこれが、現実に即した場合に
ものすごい学びにつながっているんですよね。


現実でも、「一度やったことあるから」とか、
「理屈がわかっているから」と言いながら、
「過去をなぞろう」としたりしませんか。

「効率重視」でシステム化した中でにいることで、
「創意工夫」や「試行錯誤」が抜け落ちる。

結果として、「一度目」の時よりも
そして「昔」よりも結果が悪くなっていく。


この「さんまの名探偵」をクリアできなかったということで、
私はそうした視点を身に染みて感じることができました。

「効率重視」で、「意味のあることだけをやる」
ということを繰り返す中で、
「発想の転換」や「創意工夫」が抜け落ち、
「なんでやることやってるのにうまくいかないんだ?」
と苦しみ始める。

そういう時には、原点に戻ろう。

「効率」を考えないで、「いろんなことをやってみる」
「意味」など二の次にして、「いまできることをやる」

そうしたことで、新しい発想や、
問題の解決につながるのではないでしょうか。

ということで、「さんまの名探偵」から学ぶ、
「新しい発想を生む方法」でした。


ちなみに、当時も今も、このゲーム内のミニゲームに
はまっておりまして。

「さんまの名探偵」から学ぶ 新しい発想を生む方法



おはかにいる「きんだしち」先輩の探偵メモをもらうための
このミニゲームが、音楽ともどもおどろおどろしくて、
なんだか妙に記憶に残るんですよね。

そして、「ギャラクシガニ」もまた、
やっててたまらないわけです。

こういう、こまかいところまでよくできているのが、
名作の名作たるゆえんだと思いますね♪



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