2010年09月16日

「ファイナルファンタジーⅡ」から学ぶ「急がばまわれ」

「ファイナルファンタジーⅡ」

いわずと知れた、日本の二大RPGのひとつ。
ファイナルファンタジーシリーズの第二段です。

はっきり言って、これ以上のRPGはないと思っています。
シナリオも、曲も、キャラクターデザインも、すべてがすばらしいのです。
「ファイナルファンタジーⅡ」から学ぶ「急がばまわれ」


ゲーム開始して、名前の入力が終わったら直後にはじまる戦闘。
しかも絶望的な敵の強さ。

「ファイナルファンタジーⅡ」から学ぶ「急がばまわれ」


で、やられた直後に復活する魔法陣の中。
物語のキーとなりそうな人物たちの会話。
「ファイナルファンタジーⅡ」から学ぶ「急がばまわれ」


復活後、仲間たちと再会する時の音楽。。。

この時点で、涙が止まらないほどの感動が・・・(ToT)


しかし、FFⅡを語るのにもっとも重要なのはそこではありません。
なによりもすばらしいのはそのゲームシステム。

「熟練度システム」
「ファイナルファンタジーⅡ」から学ぶ「急がばまわれ」


「たたかう」を選べば、「ちから」と、その時に装備していた武器の熟練度が。
「にげる」を選べば、「すばやさ」が。
「まほう」も、黒魔法なら「ちせい」が、白魔法なら「せいしん」が、それぞれ上昇します。

逆に、黒魔法を使うと、「せいしん」が下がったり、
「ちから」があがると「ちせい」が下がったり、

レベルが上がれば自動的にすべてが強くなるシステムではなく、
考えて行動しないといつまでも育たないわけです。


さて、そんな熟練度システムの中でも特に肝となるのが、
「かいひりつ」「まほうぼうぎょ」

普通のRPGなどでは、
「やられる前にやれ!!」
「ひたすら攻撃力を高くすればだいじょうぶ」
「とにかく先に進めばいい」

そんなゲームがほとんどです。

しかし、FF2は違います。
「敵の攻撃をくらわないと、成長しない」のです。

上記の、熟練度システムのおかげで、
「敵の特殊攻撃を受けることで【まほうぼうぎょ】」が、
「敵の攻撃を受けることで、【かいひりつ】」が、
じょじょにあがっていきます。

「FFⅡ」がなによりもすごい、と思う理由はここにあります。
つまり、「経験地によるレベル上げ」ではなく、
「シナリオを順当に進めていくと、ちょうどよくクリアできるステータスになっている」
というゲームバランスと、熟練度システムのすばらしさなのです。

なかなか、こうしたことができているゲームは少ないです。
最近の所為「クソゲー」と呼ばれるゲームは、こうしたバランスが崩壊していることが多い。
クソゲーたちと比較するどころか、どんな名作と比較しても、このバランスはすばらしいです。

ただ、この熟練度を悪用することもできます。
それは「たたかう」を選択するだけでよい、ということ。
つまり、「たたかう」を選択したあとに「キャンセル」して、
もう一度「たたかう」を選択すると、二回選択したことになるのです。

これ、当時「ABキャンセル」という名前で裏技として紹介され、
「FF2」はあっという間に強くなれる、簡単なゲームとされていました。

おかげで、序盤においてすでにラスボスを倒せるような強さを
身につけることができゲームバランスが崩壊することになります。

「これで、あっという間にクリアできる!!!」

ところが、「FFⅡ」では、そうはいきません。

「モルボルグレート」
「クアール」


といった凶悪モンスターの、凶悪な特殊攻撃があります。
のちの「FFシリーズ」においては「くさいいき」という、
すべての特殊異常状態になってしまう攻撃が、
「通常攻撃」に付加されている「FFⅡ」の「モルボルグレート」

すばやさが非常に高いため、高確率で「せんせいこうげき」をしてきた上に、
「ブラスター」という全員が麻痺する攻撃をしてくる「クアール」

この二匹にやられてこのゲームがいやになる人が続出しました。

おかげで「FF2はクソゲー」
といううわさすら立つほどでした。


しかし、実はそんなことはないのです。
FF2は、上記のとおり「熟練度システム」
そう、「まともにシナリオどおりにプレイすれば、
おのずと必要なだけの「かいひりつ」や「まほうぼうぎょ」
が上昇するものなのです。」


実際、「はじめてプレイした時」には、
普通にクリアできました。

が、その後どうやってもクリアできませんでした。
「ABキャンセルして、あきらかにクリアデータよりも強くなっているのに、
どうしてクリアできないんだろうか・・・」


ずっとそんなことを苦心していた中で学んだこと、それが「急がばまわれ」

単純に、強くなりさえすればクリアできると思い込んでおりました。
が、上記の「モルボルグレート」「クアール」たちに全滅させられまくる。
それを解決する方法が
「ズルをせずにまともにプレイして、敵の攻撃を受けて育つこと」
だったのです。

敵の攻撃を食らうことで、「かいひりつ」「まほうぼうぎょ」があがります。

だけど、序盤に裏技を使って、あっというまに強くなってしまうと、
「敵の攻撃をくらわずに進める」ようになってしまいます。

それがむしろ仇となり、「打たれ弱いキャラ」に育つのです。
そこを待っていたかのように、特殊攻撃してくる敵がいるわけで。

そう、このゲームをクリアするために必要なこと、それは
「急がば回れ」
「敵の攻撃をくらって、打たれ強くなれ」

ということなのです。

そのことに気がつけてからは、
もう狂ったかのようにプレイをしまくりました。

その後、「FFⅡ」だけは、全機種でクリアすると決意し、
「ファミコン」「プレイステーション」「ワンダスワンカラー」「プレイステーションポータブル」
の出ている全機種でのプレイ&クリアをしてきました。


本当に、何度プレイしても飽きないで遊べる、
そしてプレイするたびにそのゲームバランスと、
シナリオ、音楽、デザインに惚れ直すことができる。

なにより、自分自身が焦って成長しようとすればするほど
ドツボにはまるゲームシステムから、
「いまの自分は焦っていないか」ということを考えることができる、

「ファイナルファンタジーⅡ」は、本当に名作です。

ぜひプレイして、この感動を味わってください。


ちなみに、これまでクリアできなかった人、
そしてこれからはじめてプレイする人に向けて、
素敵な攻略サイトをご紹介いたします。

FFⅡよ、永遠なれ

ぜひとも、こちらのサイトを熟読いただいて、クリアしてもらいたいと思います。

ああっ、こんな記事書いていたからまた熱くなってきた!!!
またはじめようかな?(笑)



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この記事へのコメント
深いな~~~。
たしかに、急がばまわれを教えてくれるね!

今回も勉強になりました!

>タイトルから内容が想像できなかった・・・やられた・・・

あはは!

今回のは単なる「用語」なので、知っている人には、
「ああ、あれね」とわかるんだ (*^_^*)
Posted by 齊藤正明 at 2010年10月09日 23:00
しっかし、よく覚えていますね~。

そこまで記憶がなかったです。
Posted by 齊藤正明 at 2010年11月14日 23:13
>齊藤正明さん
「急がば回れ」
おそらく、これほど「FF2」を体現している言葉もないと思います。
とにかく「強くなればいい」
そんな考えでは世の中渡れない、ということも教えてくれます。
「FF2」は、私に人生に必要なたくさんのことを教えてくれました。
いまも、やるたびに新しい発見があります。

いつもコメントありがとうございます。
Posted by くみちょうくみちょう at 2011年06月08日 22:01
すっげー。

感動しました。

わたし、普通に一回クリアしてそれっきりだったと思いますが
またやりたくなってきた!
Posted by yoshinoyoshino at 2011年06月08日 22:18
>yoshinoさん
ホント、このゲームのよさに気がつくと、それだけで感動しますよね。
ぜひ、2周目のプレイ時には
そうした絶妙の成長を楽しんでみてください(*^^*)

コメントありがとうございます(^-^)
Posted by くみちょう at 2011年06月11日 18:50
 
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