2011年06月09日

アクションゲームで学ぶ 「極める楽しみ」

アクションの醍醐味は、「プレイヤー自身の成長」が楽しめるところが最大のポイントである。
えっ、プレイヤーが成長するのは「RPG」じゃないの、という疑問がある人もいるかもしれません。
でも、実はここで言う「プレイヤー」とは、ほかならぬ、
現実世界の私やあなたのことです。

アクションと言えば、ゲーム業界の創世記の頃からあるジャンルです。
「スーパーマリオブラザーズ」や「パックマン」などの国民的ゲームもありますし、
最近のゲームでは「モンスターハンター」なんかが代表ですよね。

アクションゲームで学ぶ 「極める楽しみ」


※ 写真は、言わずとしれた「スーパーマリオブラザーズ」

で、実はこの手のアクションゲームはすべて
「ゲーム内のキャラクターが成長するのではなく、
プレイヤーが成長することで先に進めるシステム」なんですよね。

「このタイミングでジャンプ」とか「ここは下を通る」など、
失敗を積み重ねてきた中で、繰り返すうちにだんだんと上達していく。
ゲームを通して、実は「失敗を繰り返して成長する」
ということを学ぶことができているんですよね。

子供たちに「失敗を繰り返していくことで人は成長する」
なんてことを、言葉で説明しようとしたり、伝えようとすることは多々ありますが、
実はゲームを通じて、それを学ばせることなんてできるんですよね。

だって、子供はクリアできるようになったら
「クリアできるようになったから見てよ!!!」
と自慢げに見せてくれるようになるじゃないですか。
その喜びを共有することで、実はそうしたことが学べるんです。

でも、それだけじゃないんですよね。
アクションゲームを通じて学べることのすごさは、
さらにここからもう一段階あります。

それは「より洗練していく楽しみ」「極めていく楽しみ」

たとえば、マリオもただクリアするだけではなく、
「カメを使った無限1UP」だとか、ここに「隠しコインがある」とか
「最速クリアができる」とかそういった楽しみ方ができます。

これも、実は人生において非常に大切なことなんですよね。
「一通りクリアする」というのが第一段階として、
次なるステージとしての「極め」の段階。
勉強や仕事においても、実はこの「極め」が大切。

周りから見ても「極めている」姿を見たら、憧れるし、そうなりたいと感じる。
でも、はじめてやっていきなり極められる人間はいない。
はじめの目標を「極める」にしてしまうと、「できない」ということが先に来てあきらめてしまう。
でも、ゲームを通じて、
「まずは一通りやってみる。次に極めてみる」ということを学べていると、
人生においても、「まずはやってみよう」という姿勢がおのずとできあがっているもの。
それを、勉強だとか意識せずに、楽しみながら自分の中に落とし込んでいくことができる、
それがアクションゲームを通じて学べるポイントです。

ちなみに、ゲームをすぐあきらめてしまう子を見ていると、
「いきなり極めよう」として、できないことであきらめている子が多い。
そういう子は、ゲームに限らずそうした傾向があることが多い。
もちろん、単純にゲームだけは嫌い、という子もいますが、
そうしたことを見て取れますので、
ぜひゲームを通じて、子供たちの様子を見てみることもしてみたらどうでしょうか。
いろんなことが見えてくると思います。



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